12.AsterNET.ARIでIVRに挑戦してみる。

次は、AsterNET.ARIを使って、IVR(音声自動応答)に挑戦してみます。

 

1.まず、IVRで使用する音声データを用意します。形式は色々ありますが、Windows標準音声ファイル形式であるWAV形式が適当でしょう。ここでは、歯科予約IVRを想定して、以下の8種類のガイダンスメッセージを用意します。

  1. 「お電話ありがとうございます。アグリモ歯科です。」

  2. 「ご予約の日付を4桁で入力し、最後に#を入力してください。例えば、6月1日の場合は、0601#と入力してください。どうぞ。」

  3. 「ご予約の時間を2桁で入力し、最後に#を入力してください。例えば、17時の場合は、17#と入力してください。どうぞ。」

  4. 「ご予約内容の確認をさせていただきます。ご予約の日時は、」

  5. 「ですね。よろしければ1と#を、もう一度やり直す場合は2と#を、入力してください。」

  6. 「ご予約を賜りました。ご予約番号は、」

  7. 「です。ご来院をお待ちしております。有難うございました。」

  8. 「認識できません。もう一度、入力してください。」

2.FreePBXにログインして、メニュー「Admin」-「Sound Language」を選択します。

3.「Custom Language」をクリックします。

4.「+ Add New Custom Language」をクリックします。

5.「Language Code」欄に「ja」と入力し、「Browse」をクリックます。

6.音声ファイルを全部選択し、「開く」をクリックします。

7.音声ファイルのアップロードが終わったら、「Convert to」で「g722」と「ulaw」のみ選択し、右下の「Submit」をクリックします。(※「wav」は非選択にします。)

8.「OK」をクリックします。

9.音声ファイルの「WAV」形式が「g722」形式と「ulaw」形式にコンバートされます。

10.New Custom Language が登録されました。実際の保存場所は、/var/lib/asterisk/sounds/ja の中です。

11.Visual Studio を開いて、いよいよ本題、AsterNET.ARIに挑戦してみる。で使用したソースプログラム(program.cs)をIVR用に変更します。

12.「開始」をクリックして実行してみます。正常に接続できている場合は、コマンドプロンプト画面内に「Connection state is now True」と表示されます。

13.内線1000番へ電話を掛け、IVRが動作していることを確認できれば完了です。

 

【ソース(program.cs)】  ※このソースプログラムはサンプルです。完全動作するものではありません。