1.Raspberry Pi 3B+に最近のRasPBXを入れてみる。

今回使用するRasPBXはFreePBX15ベースのRaspberry Pi 向けです。(詳細はこちら: http://www.raspberry-asterisk.org/ )

 

1.まずは、RasPBXのイメージファイルをダウンロードします。

1)こちら(http://www.raspberry-asterisk.org/downloads/)のページから最新イメージのZIPファイルをダウンロードします。(※現時点での最新は、raspbx-10-10-2020.zip です。)

2)ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所へ解凍します。解凍するとイメージファイル(raspbx-10-10-2020.img)ができます。

 

2.Raspberry Pi Imager for Windows をダウンロードしてインストールします。

1)こちら(Raspberry Pi OS – Raspberry Pi)のページの「Download for Windows」ボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードします。

2)ダウンロードしたEXEファイルを実行してインストールをします。

3)インストールしたRaspberry Pi Imager を起動します。

 

3.RasPBXのイメージファイルをmicro SDカードに書き込みます。

1)Raspberry Pi Imager を起動します。

2)「デバイスを選択」をクリックして、該当するデバイスを選択します。

3)「OSを選択」をクリックして、「Use Custom」を選択します。

4)ダウンロードしたZIPファイルを選択します。

5)「ストレージを選択」をクリックして、保存先のmicro SDカードを選択します。

6)「次へ」をクリックして、画面の指示に従って書き込みを行います。

 

4.RasPBXを起動して初期設定を行います。

1)Rasberry Pi 本体のカード挿入口にRasPBXイメージを書き込み済みのmicro SDカードを挿入します。

2)Rasberry Pi 本体とルーターをLANケーブルで接続します。(Rasberry Pi 3+ だとWiFiでもできます。)

3)Rasberry Pi 本体の電源を入れます。

4)起動してしばらくすると、raspbxのloginになりますので、login ID は「root」、password は「raspberry」と入力してログインします。

5)コマンド「ifconfig」または「ip addr」 で、ルーターのDHCPから割り振られた自IPアドレスを確認しておきます。(あとから、SSHで接続した方がやりやすいので。。)

6)自IPアドレスを静的アドレスに変更する場合は、http://www.raspberry-asterisk.org/faq/#static を参考にして変更します。

7)WiFiで使用する場合は、http://www.raspberry-asterisk.org/faq/#wifi を参考にして変更します。

8)WiFiを静的アドレスにする場合は、/etc/network/interfaces を以下のように変更します。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.24.200
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.24.1
dns-nameservers 192.168.24.1
wpa-ssid ++++++++++
wpa-psk “**************”

9)RasPBXにSSHで接続するには、Windows PCのコマンドプロンプトを起動して、以下のように入力します。

>ssh root@192.168.24.200
root@192.168.24.200’s password:

10)コマンド「raspbx-upgrade」と入力して、RasPBXをアップグレードします。

11)コマンド「configure-timezone」と入力して、RasPBXのタイムゾーンを設定します。

12)コマンド「install-fax」と入力して、RasPBXにFAX機能(HylaFax)を追加します。

13)FAXの内線設定をする場合は、コマンド「add-fax-extension」と入力します。(コマンド「install-fax」の最後の方で「Y」を選択した場合と同じです。)

14)ファイヤーウォール(fail2ban)を追加するには、コマンド「install-fail2ban」と入力して、RasPBXにファイヤーウォール(fail2ban)を追加します。

15)その他のコマンド「install-dongle」、「raspbx-backup」に関する説明は省略します。

16)RasPBXのイメージをmicro SDカードに入れて起動した状態では、micro SDカードの容量がたとえば16GBあったとしても4Gで認識されていますので、コマンド「raspi-config」で容量を最大まで利用できるようにします。

「Advanced Options」を選択して、「Enter」キーを押下します。

「Expand Filesystem」を選択して、「Enter」キーを押下します。

リサイズ処理が完了したら、「Enter」キーを押下します。

TABキーで「Finish」を選択して、「Enter」キーを押下します。

「YES」を選択して、「Enter」キーを押下します。

RasPBXが再起動します。

 

5.ブラウザでRasPBX(FreePBX)にアクセスしてみます。以下のような画面が出たら成功です。