13.Raspberry Pi でRasPBXをやってみる。

以前から Raspberry Pi でRasPBXを利用したいと考えていて、今回やっとRaspberry Pi 3+を入手することができたので、RasPBXをやってみたいと思います。

RasPBXはFreePBX14ベースのRaspberry Pi 向けです。(詳細はこちら: http://www.raspberry-asterisk.org/

 

1.まずは、RasPBXのイメージファイルをダウンロードします。

1)こちら(http://www.raspberry-asterisk.org/downloads/)のページから最新イメージのZIPファイルをダウンロードします。(※現時点での最新は、raspbx-04-04-2018.zip です。)

2)ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所へ解凍します。解凍するとイメージファイル(raspbx-04-04-2018.img)ができます。

 

2.RasPBXのイメージファイルをmicro SDカードに書き込みます。

1)4GB以上(32GB以下)のmicro SDカードを用意し、SDカードリーダーライターにセットして、Windows PCのUSBポートに差し込みます。

2)micro SD カードを「FAT32」でフォーマットします。

3)Win32DiskImager というアプリケーションを使用して、RasPBXイメージをmicro SDカードへ書き込みます。(Win32DiskImager の詳細は、https://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1067836.htmlを参照)

4)書き込みには数分かかります。(5分くらい?) ※下画像は書き込み後のmicro SDカードの中身を表示

3.RasPBXを起動して初期設定を行います。

1)Rasberry Pi 本体のカード挿入口にRasPBXイメージを書き込み済みのmicro SDカードを挿入します。

2)Rasberry Pi 本体とルーターをLANケーブルで接続します。(Rasberry Pi 3+ だとWiFiでもできます。)

3)Rasberry Pi 本体の電源を入れます。

4)起動してしばらくすると、raspbxのloginになりますので、login ID は「root」、password は「raspberry」と入力してログインします。

5)コマンド「ifconfig」または「ip addr」 で、ルーターのDHCPから割り振られた自IPアドレスを確認しておきます。(あとから、SSHで接続した方がやりやすいので。。)

6)自IPアドレスを静的アドレスに変更する場合は、http://www.raspberry-asterisk.org/faq/#static を参考にして変更します。

7)WiFiで使用する場合は、http://www.raspberry-asterisk.org/faq/#wifi を参考にして変更します。

8)WiFiを静的アドレスにする場合は、/etc/network/interfaces を以下のように変更します。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.24.200
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.24.1
dns-nameservers 192.168.24.1
wpa-ssid ++++++++++
wpa-psk “**************”

9)RasPBXにSSHで接続するには、Windows PCのコマンドプロンプトを起動して、以下のように入力します。

>ssh root@192.168.24.200
root@192.168.24.200’s password:

10)コマンド「raspbx-upgrade」と入力して、RasPBXをアップグレードします。

11)コマンド「configure-timezone」と入力して、RasPBXのタイムゾーンを設定します。

12)コマンド「install-fax」と入力して、RasPBXにFAX機能(HylaFax)を追加します。

13)FAXの内線設定をする場合は、コマンド「add-fax-extension」と入力します。(コマンド「install-fax」の最後の方で「Y」を選択した場合と同じです。)

14)ファイヤーウォール(fail2ban)を追加するには、コマンド「install-fail2ban」と入力して、RasPBXにファイヤーウォール(fail2ban)を追加します。

15)その他のコマンド「install-dongle」、「raspbx-backup」に関する説明は省略します。

16)RasPBXのイメージをmicro SDカードに入れて起動した状態では、micro SDカードの容量がたとえば16GBあったとしても4Gで認識されていますので、コマンド「raspi-config」で容量を最大まで利用できるようにします。

「Advanced Options」を選択して、「Enter」キーを押下します。

「Expand Filesystem」を選択して、「Enter」キーを押下します。

リサイズ処理が完了したら、「Enter」キーを押下します。

TABキーで「Finish」を選択して、「Enter」キーを押下します。

「YES」を選択して、「Enter」キーを押下します。

RasPBXが再起動します。

 

4.ブラウザでRasPBX(FreePBX)にアクセスしてみます。以下のような画面が出たら成功です。